基本紹介
私は、范書熏(ハン ショクン)と申します。本名の中に「熏」という漢字があるので、日本人の友達に気軽に呼んで頂くために、自分から「かおる」と名乗りました。台湾の高雄出身です。今は文藻外国語大学の日本語学科で学んでいる四年生です。
日本語を勉強するようになったきっかけ
もともと外国語にたいへん興味を懐いていたので、文藻外国語大学に進学しました。現在の私は外国に渡って、様々な経験をして、唯一無二の青春時代を豊かなものにするため頑張りたいと思っています。最初に学んだ外国語は英語でした。英語は話し手にフリーなコミュニケーションや活発な自己表現を促す感じがして、とても印象的でした。逆に、日本語は柔らかくて思いやりのある言語だという感じが強かったです。私は「丁寧な物腰は本当に日本人に特徴的だなぁ」と感動したので、日本語学科を専攻することに決めました。
趣味
趣味といえば、読書です。本を読みながら本の世界に没頭するときが私にとって一番のリラックスタイムです。小川糸さんの『食堂かたつむり』という小説を読んでから、小川さんの作品をずっと愛読しています。今、日本語の練習として、小川さんの作品を自分なりに翻訳しています。
学業成就
私は常に講義にしっかり集中しようと心がけて来ました。分からないことがあれば、必ず先生にうかがいます。そのおかげで、私は先生からご信頼をいただき、微力ながら、謝惠貞先生の論文執筆にご協力させて頂きました。
(2018年、『跨境』(The Journal of Japanese Language Literature Studies )という雑誌の最新号Volume 6(1) に謝先生の論文「『台湾日日新報』デジタル版の利用について」が掲載されました。その最後のページに謝先生から私の協力へのお褒めの言葉を頂戴いたしました。。https://www.bcjjl.org/upload/pdf/bcjjlls-6-1-234.pdf)
専門は日本語ですが、やはり英語に磨きをかけなければいけない、とのアドバイスもまた頂きました。私は英会話力が弱いので、もっとスムーズに会話するために、先生から英語のスピーチコンテストに参加しないかと勧められました。恐る恐る参加することにしたのは、自分を高めるためには新たな挑戦が必要だと思ったからです。パートナーと一緒に練習したり、テーマについての情報を整理したり、特に大勢の人の前で発表するこわさを乗り越えたりしながら、最後まで努力を重ねた結果、第二位に選ばれました。こうした経験を通して英語を話すのにも自信が持てるようになり、会話能力がぐんぐん伸びて先生たちからお褒めの言葉を頂いたことは、誠に喜ばしい限りです。
課外活動―東北への一人旅
私は常々快適すぎる生活は成長をストップさせてしまう恐れがあると思っています。ハングリー精神が薄れることが怖いのです。二年生になった夏休みに、日本に行ってみたかったので、私は日本の東北を一人旅したり、青森でボランティアのプロジェクトに参加したりすることに挑戦しました。当時は会話力の不足や一人でバックパッカーのスケジュールを立てることの困難などから、私にとっては大きなチャレンジとなりました。毎日てんやわんやでしたが、日本の方たちから受けた暖かい人情にはとても感動しました。今でも忘れられないのは初めて駅員に電車の乗り方を聞いた時、駅員は私が慌てて話す舌足らずな言葉にもかかわらず、ずいぶん熱心に教えてくださいました。その時受けた感動は今までも私の心にずっと残っています。
またボランティアの活動で言語がうまく通じない困難にも挫けず、私は積極的にコミュニケーションを取り、苦労はあったけれど、その活動に参加していた日本人だけでなく外国人とも交流して、楽しい時間を過ごすことができました。その経験から私は異文化交流することはもう怖くないと思うようになりました。こうして勇気を振り絞って、味気ない生活から脱出すると、世界のどこかに「親友」と呼べる存在ができるものだという嬉しい予感も芽生えました。
今一番頑張りたいこと
現在私は四年生でじきに社会人にならねばならない時期なので、大学生活の最後の仕上げとして一番やってみたいことは、四年間ずっと勉強してきた日本語で多国間交流をすることです。今、日本語をペラペラ喋れるわけではないけれど、日本へ行ければ日本語漬けの環境の中で、日本の方々と出会い、友情を育むことを目指して、日本文化をもっとよく知り、物事を様々な角度から見られるようになりたいと願っています。